BLOG

This is a single blog caption
26 3月

体験観光モニターツアー 後編

さあ、出かけよう、自転車に乗って!…というわけで、企画段階でどこにも存在しない自転車を、どうにかして調達しなければツアーは成立せず、すべては私の妄想の海へと還ってしまうわけであります。果たして、7台も用意することができるのか、いやできなければできない、ゆえにやるのだ!…このように、どこにも退路のないときの私は、やたら冷静ぶっています。コースは基本的に平坦だけれども緩やかな坂道が約3キロ続くところあり。できれば電動付き、あるいはそうでなくても…。そんなこんなで、あの人この人から5台、さらに自転車屋さん「中願寺ギヤエム商会」から2台をお借りしました。うう、嬉しいなあ。基山の優しい地域力です。いいでしょ?うしし。


サイクリングやっほー

目的地の「大興善寺」までは、およそ5キロ。ゲスト4名は電動自転車、私を含む運営はママチャリで出発お進行!きゅうりのぬか漬け~!まずは平坦な市街地を軽快に、そしてゾロゾロと駆け抜けていきます。快晴の週末、9人のぱっと見バラバラなチーム構成の自転車集団は、平和な住宅街でなかなかの注目を浴びました。なんだ、この見られている感…自意識過剰ではないな…よし、こんなときは笑顔で手を振ろう。ハロー地元民!思い出すなあ「たんけんぼくのまち」。

ペダルもおしゃべりも軽快に!

10分走ったあたりから、緩やかな坂が終点まで続き、同時に私は先頭集団から脱落。うん、そりゃそうだろ、無理無理無理!…電動組の背中を見送り、ヒーヒー言いながらひたすら足を動かします。シーナリーは市街地から里山へと移り変わり、バイパス道路をくぐり抜けると一気に基山の原風景がババーン。いつ来てもいいなあ…みんな感動しているかなあ…わからないなあ…だって、もう見えないもん。うん、電動すごい。すごい電動。

の・ど・か
雰囲気あるでしょう
私の好きな景色

座禅(止観)体験

やってきました大興善寺。春はツツジ、秋は紅葉の名所として知られる古刹にして私と妻の結婚式を執り行っていただいた場所(これマメな)です。出迎えてくださった副住職さま、いつも優しい笑顔に癒されます。先に座禅(ここ天台宗では止観)について丁寧な説明をしていただき、いざ座禅に挑戦!私も一緒に参加しました。曲がった背骨とにやけた顔面が一気にピリッと山椒モードへと突入です。ゲストの皆さんもとても真剣な表情で、本堂は心地いい緊張感に包まれます。

半眼の状態になり、余計な思考を捨て、ひたすら数を数えていくのですが、これが非常に難しい。とにかく雑念が出てくるのなんの、別府温泉クラスの湧出量です。新名所・雑念温泉では、どうでもいい雑念太郎の集団が汗かきながらすり寄ってきて…おえー、きもちわる。ええい!近づくでない!まあ終始こんな有り様なもので、約40分のうち「何も考えないでい続けること」はとうとうマスターできませんでした。…こんなテキスト書いてる人間は、まあそうでしょうね。

到着、大興善寺!
いざ、座禅!
モモ!モモ!モモー!

その後、契園を散策した一行は、あれだけ苦戦した坂道をブワーッと駆け抜けて昼食場所の「一福」へと向かったのであります。


珍重・珍鳥・エミューランチ

基山町ではエミューが食べられます!…そう言って「は?」と返されるのは町民みんな慣れっこです。そのへんはぜひググっていただき(こらこら)、この日は予約をするといただけるエミューランチを堪能しました。お座敷に用意された華やかな籠盛りを見た瞬間、サイクリングの疲労はシャボン玉のように弾けて消えました。食前の撮影会が活況だったのは言うまでもありません。エミューの串揚げ、たたき(ローストorタリアータと呼びたい)、炊込みご飯に地元産食材で作られた小鉢はどれも美味しかった!ああ、このまま横になりたい…。

食堂って好き
基山に来たらエミューを

光かがやくステンドグラス制作体験

午後はステンドグラス工房の「アトリエ石田」でオリジナルランプ作りに挑戦です。用意されたパーツから好きな色を組み合わせて、はんだ付けをしていきます。こ、これは…!学校の授業でやった以来かしら?楽しすぎる!!溶けてぷにぷにの状態になったときの愛らしさったらない。丸まって光沢を帯びた様子なんてもうはぐれメタルじゃないか。きゅん。

何色?自分色でしょ
いつも優しい石田さん
すてきー

作業時間は1時間と少し。できあがった世界で一つだけのランプはそれぞれ大切に持ち帰りました。親切丁寧に指導してくださった石田先生、その朗らかなお人柄にゲストの皆さんは心惹かれ「もっと先生のお話を聞きたい」という意見も。はい、それ賛成。私が地域おこし協力隊をしている頃、いつも優しく楽しくお話していただいて、どれだけ救われたかわかりません。これからもよろしくお願いしまーす!

完成!

カフェのある時間

ラストは至福のお茶タイム。TIPS HOSTELから東へ約1kmの「eclat riche(エクラリッシュ)」は手作りログハウスのしゃれおつカフェです。木のぬくもりに包まれていただくコーヒーは格別、こんな時間をたくさん作りたいと思わせてくれる…つまりはカフェの良さを実感させてくれるお店って素敵じゃないですか。しかし、基礎以外の目に見える部分を全部手作りされたと聞けばゾクゾクしますね。いやはや、おったまげ。すごすぎちゃん(語彙力)。このくつろぎ空間でゲストもホストも思い思いの時間を過ごし、ツアーを締めくくりました。

見つけて嬉しい隠れ家
光差す客席

ゲストの皆さん、今回のツアーはいかがでしたか?宿に戻ったら意見を聞かせてください。この2日間はTIPS HOSTELにとって大変な経験値になりました。今後、またおもしろい取り組みをしていきたいと思っています。体験観光モニターツアーへのご参加、本当にありがとうございました。


エピローグ

ギリギリのカツカツでやってのけた脱力と、電動なし自転車に由来する筋肉痛により、翌日からしばらくバッキバキのアラフォーボディ。ただそんなスクラップを蘇生へ導いたのは、ツアー中に発生したゲストの紛失物(高価)が交番に届けられていたという美談。どなたか存じませんが、あなたは基山の良心です。

ツアーを組むのは大変だけど楽しくてやりがいがある。いやあ、旅って、本当にいいものですね。 ふう、今回はいつになく真面目に記事を終われそうです。

新型コロナウイルスの行方は知れず。ただ、その時がきたら出かけよう。